工業用防腐剤「スタテクト」シリーズ

微生物汚染による腐敗、劣化を防止します

  • 『ニーズに合った薬剤を選定、アフターフォローも致します』


    季節による微生物トラブルについて

     日本の夏は高温多湿の為、微生物が非常に増えやすい環境です。
    特に梅雨の時期は、閉め切った物置などからカビの臭いがしたり、風呂場やトイレ、流しなどに様々な色のシミが発生したり、 この原因は微生物の活動が活発になる温度が存在するためです。
    具体的には20~30℃ではカビが非常に増殖しやすく、30~40℃になるとカビが育ちにくくバクテリアが非常に繁殖しやすくなります。
    (ちなみに20℃未満でも微生物はゆっくりと増殖をするため、10℃以下の冷蔵庫の中でも食べ物が腐敗するような現象が発生します。)

    【微生物と発育温度】

    温度による微生物の繁殖変化


    微生物が起こすトラブル例

     酵母の起こす発酵という現象は、糖をアルコールや乳酸に変えてしまうため、甘味を酸味に変えてしまい、pHの低下を起こします。 バクテリアは増殖することで対象物を変質させることも問題ですが、それより恐ろしいのはスライム(バイオフィルム)を作り出すことです。 スライム内は微生物の増殖に最適な環境を作り出し、通常の環境では増殖しにくい硫酸還元菌と呼ばれる腐食を起こす菌や、レジオネラ菌と呼ばれる毒性の高い菌がスライムの中で増殖することがあります。
    また、カビは色素を発生させることで対象物を変質させるほか、マイコトキシンと呼ばれるカビ毒の発生源となる可能性もあります。


    微生物の起こすトラブル


    防腐剤による対策

     微生物は増殖スピードが早く、ちょっとした環境の変化で微生物が爆発的に増殖し、一晩ほどでトラブルが発生することもあります。 よって、普段から微生物トラブル条件の変化を見越した防腐剤による管理は重要になります。 通常、防腐剤は菌がいない状態で内添するため、菌を増殖させない効果(静菌効果)が求められますが、すでに菌が増え始め、被害の拡大を防ぐため外添をする場合には速効性(殺菌効果)も必要となります。
     また対象物の成分によってバクテリア、カビ、酵母それぞれの増えやすさが異なり、季節的な要因で更に変わります。以上のように初期の対策は非常に複雑なことがあり、お客様の中でも条件に合っていない防腐剤を使い続けている例も少なくありません。


    微生物の起こすトラブル


    薬剤ご評価、選定

     適切な対策が出来ているか一度見直しをしたいという方は弊社に是非ともお問い合わせください。 弊社で現行品の評価を行い、並行して推奨品の紹介を行います。
     また、一般的に効果の有る防腐剤は皮膚刺激性などの安全性が低く、安全性の高い薬剤は前者よりも高価で効果も劣ります。 選定の際には、コスト・効果・安全性のどれを優先したいかについてご意見いただければより最適なご提案が可能です。








    防腐剤のラインナップ

     代表的な製品のラインナップを掲載しています。ラインナップにない防腐剤も取り揃えております。
    どんな防腐剤がマッチするかご検討されている場合は、お気軽にご相談下さい。
     目的に応じた試験を実施することで、より適した薬剤をご推奨致します。

    ⇒防腐剤のラインナップ


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